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いつか君に誉められ 強くなれた [雑記]

論文作成が佳境を迎え、徐々に仕上がりの段階へと進みつつある。
最初は頼りなく、一押しで圧し折れてしまいそうな、そんなか弱く宙に
浮いたような主張が、強固な柱へと変わろうとしているように思う。

適切な言い回しは何か、最良の引証はこれなのか、過不足なく論拠は提示されているか、
より魅力的に見える展開はないか、誤字脱字はないか、引用は適切に行っているか…。
様々な条件を満たし、完成に近づきつつある論文を目の前に、
「まだまだ此処は中腹だ」と自らに言い聞かせる。

日曜日、ゼミ担当の教授に論文を添削していただいた。
教授からの言葉は非常にシンプルで、身構えていた
こちら側が思わず拍子抜けしてしまうほどであった。

「僕から言うことは何もない」

予期せぬ言葉に一瞬思考が停止したけれど、
内から湧いてくる「悦び」に気付く。
他の誰でもない、己が教えを乞う対象の「教授」からの言葉。

その後、教授から食事に誘われた。
思い返せば、「サシ」でここまでじっくりとお話をさせていただいたのは初めて。
その内容は勿論興味深く、改めて教授の様々な分野における造詣の深さを再認識した。
また、話の流れで「研究者になる気はないのか」、続いて「推薦ならするよ」と仰っていただいた。

人により、この言葉の受け止め方は変容するだろうが、
私からすれば「最高にうれしい言葉」であった。
それは自身がその道に進むかどうかという次元での「悦び」ではなく、
憧憬する教授からそのように思っていただいているという「事実」が堪らなく嬉しかったのだ。


今、内証を埋める余剰な「悦び」を潤滑油にして、
あとちょっとだけ我武者羅に取り組もうと思う。
誰のためとかじゃなくて、自分のために。


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コメント 2

志凛

Magnoliaさん、おはようございます。

読ませていただいて、私も嬉しくなるような記事でした。
Magnoliaさんご自身の憧憬の対象である教授に認められるなんて、
本当に喜ばしいことですね。

かげながらMagnoliaさんに期待を寄せている私としても、
なんだか自分が認められたような気分になるのは、
とても「勘違い野郎」なのかもしれませんが(笑)、
ネット上でMagnoliaさんの様子をずっと見つめてきた者としては、
教授が仰ってくださった言葉に小踊りしたいくらいです。(笑)

>今、内証を埋める余剰な「悦び」を潤滑油にして、
あとちょっとだけ我武者羅に取り組もうと思う。
誰のためとかじゃなくて、自分のために。

誰のためでもなく、これはMagnoliaさん自身がご自分で選択されたことでもあるし、
自分のために自分で成し遂げていくことなのだと思います。

その我武者羅な姿が、誰かに「光」を与えてくれるのかもしれませんが。
ねっ、稲葉さん。(笑)
by 志凛 (2007-12-05 05:12) 

Magnolia

こんばんは、志凛さん。
コメントありがとうございます。

教授からのお言葉を糧にして、
なんとか論文を書き終えました。
今はひと時の休息を楽しんでいます。
とはいっても、大学の授業は並行してありますので、
なかなか芯からリフレッシュする機会はありませんが(苦笑)
冬休みが待ち遠しいです。

>かげながらMagnoliaさんに期待を寄せている私としても、
なんだか自分が認められたような気分になるのは、
とても「勘違い野郎」なのかもしれませんが(笑)、
ネット上でMagnoliaさんの様子をずっと見つめてきた者としては、
教授が仰ってくださった言葉に小踊りしたいくらいです。(笑)

いえいえ、とんでもありません。
そのように仰っていただけると私の方もうれしいです。
しかしながら。おそらく現実の自分は、志凛さんに期待を
寄せられるような対象ではきっとないでしょう(苦笑)

>その我武者羅な姿が、誰かに「光」を与えてくれるのかもしれませんが。
ねっ、稲葉さん。(笑)

思わず微笑してしまいました(笑)
by Magnolia (2007-12-10 17:48) 

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