4年前・今・4年後

乱雑に積み上げた大学ノートを読み返す。

これまでの4年間でたまった複数冊のノート。
それらには講義の内容に加え、それを聞き、
自身が考えたことなどが走り書きされていた。

表紙が若干破れていたり、日焼けしているそれらを傍観しながら
この大学生活で自分は何を得たのだろうかと考える。
得たものばかりでなく、失ったものもあるのかもしれない。

4年前の自分と今の自分が会話をしたならば、
4年前の自分は何を語り、今の自分はそれを聞き何を感じるのか。



「新社会人」というと聞こえはいいけれど、
その言葉には期待と不安、その両方が内包されている。

茫漠とした、混濁した青写真しか見えていない「今」を、
4年後の自分はどう振り返るのだろうか。
そこには確かな「期待」がある。